貝類(KAIRUI)

赤貝
赤貝

赤貝

赤貝という名前の通り、殻の中の身やヒモは、鮮やかな赤みのかかったオレンジ色だ。これは海産物には珍しく、体内にヘモグロビンを含む血液があるからだ。赤貝は北海道から九州で、内湾の水深10mほどの浅い砂泥底に潜って生息する。貝殻には42本前後の深い溝があり、剛毛で覆われている。

貝柱の付いたヒモも、味わいや歯応えがよく捨てがたく、こちらを好む人も多い。いずれも握る直前にさっと酢に通すことで、仕込みの後に出た臭みが取れる。

昔は江戸前でもたくさん獲れ、千葉県検見川(けみがわ)産が最上とされ珍重された。つやのある鮮やかな色合いは鮮度の良さを物語る。口いっぱいに広がる潮の香りと歯ごたえの良さを楽しむネタだ。

【アカガイの基本データ】
分類:フネガイ目フネガイ科リュウキュウサルボウ属
学名:Scapharca broughtonii (Schrenck,1867)
地方名:ホンダマ(関東)、ホンアカ、アカダマ、バクダン、キサガイ(山形県)
由来:身肉が赤いことからその名がついた。

主産地

宮城 愛知 瀬戸内海

名産地

閖上(ゆりあげ) 渡波(わたのは)

晩秋~冬