墨烏賊(スミイカ)は関東以西、東シナ海や南シナ海の砂泥の底近くに生息する。その名の由来は大量に墨を吐くことからきている。正式名称はコウイカだが、スミイカの方が通りがいい。胴長は16cmになる。産卵期は2~4月で、内湾に集まり、海藻などに卵を産み付ける。寿命は1年。イカは貝から進化した生き物だ。コウイカ類は貝殻の名残り「甲羅状の骨」を体の中に持っているので、コウイカという。
烏賊の仲間で最も身がやわらかく、歯切れがいい。その握りは、スダチをきかせて、塩で頂けば、濃厚な甘みが口の中に広がる一品だ。
【スミイカの基本データ】
分類:コウイカ目コウイカ科コウイカ属
学名:Sepia (Platysepia) esculenta Hoyle,1885
地方名:ハリイカ、マイカ、ホンイカ、カブトイカ、スミイカ
由来:捕まえた時に、大量に墨を吐くことから、その名が付いた。