春子(又は春子鯛)は、鯛(真鯛、血鯛、黄鯛)の稚魚のことで、桜のような美しい色合いをしているので、この名前がついたとも言われています。「春子」と書いて、「カスゴ」とも呼ばれる。成魚の鯛は白身だが、こちらは皮をつけたまま、酢で締めて握るので、光りものに分類される。手の平サイズの小鯛なので、仕込みに技術を要するネタである。
【チダイの基本データ】
分類:スズキ目タイ科チダイ属
学名:Evynnis tumifrons (Temminck and Schlegel,1843)
地方名:アブラツコ、エビスダイ、コダイ、チコダイ(高知県)、ハナダイ(東京)、ヒレチコ(大阪府、京都府)、マチコ(大阪)、ホンチコ(関西)、デココダイ(福島県)、ヨリコ(小田原)、ヒダイ(対馬、五島、壱岐、玄海)、ムクチダイ(新潟県)、サコダイ(富山県新湊・四方)、マトダイ(兵庫県明石)、クンダイ(鳥取県米子、島根県松江・浜田)
由来:前述の通り。