白身(SHIROMI)

鰆
鰆

鰆は北海道南部から九州、沖縄に至るまで全国の沿岸に分布し、時に瀬戸内海では多く水揚げされる。鰆は、成長につれ名前が変わる出世魚であり、30~40cmの若魚をヤナギ、40~50cmのものをサゴシ、50~60cmのものをナギ、60cm以上のものをサワラと呼ぶ。そして最大で1mを超える大型魚だ。

一般的には焼いて食べるのがあたりまえのようですが、刺身は鰆のうまさを堪能することができる。また熟成させたり、昆布締めにしたりして、より鰆の旨みを堪能できるのが、握り寿司である。すしネタにできるのは鮮度のよいものだけなので、ネタケースに並んでいたら、是非とも食べたい。鰆は皮目を炙った方が旨い。上手に炙るとふんわりした身がさらにふわふわになるからです。食べた瞬間は淡白に感じても噛むほどに味が出て、後を引く旨さが舌の奥に残るのも特徴です。クセがないので食べ飽きないというのも魅力です。

【サワラの基本データ】
分類:スズキ目サバ科サワラ属
学名:Scomberomorus niphonius(Cuvier,1832)
地方名:サゴチ/サゴシ(若魚:関東地方から九州地方)、オキサワラ(長崎県対馬)、サアラ(兵庫県)、ヤナギ(若魚:兵庫県)、グッテリ(幼魚:伊予)、サーラ(愛媛県、沖縄県)、カマチ(幼魚:玄海)、トオサアラ(沖縄県)
魚名の由来:細長いという意味の「さ(狭)」に「はら(腹)」、つまり腹が狭くほっそりとした体形ということから、その名がついた。

主産地

長崎 宮崎 三重

名産地

答志島

晩秋~早春