シラエビは日本沿岸だけ生息する固有種で、太平洋側の遠州灘、駿河湾、相模湾などで生息している。ただ、大量に獲れるのは日本海側の富山湾だけである。漁期間は4月から11月。
シラエビは鮮度落ちが早いため、かつては富山湾周辺の産地でしか生鮮品は食べられないものだった。近年は流通の発達などにより遠く離れた市場でも入手できるようになっている。
鮮度のいいものは、シャリになじむ柔らかさとほのかな大人の甘み、繊細な味わいが特徴です。昆布締めにして握ると甘みが際立ち極上の一品となる。軍艦巻きもいいが、できればシャリの上に直接載せた握り寿司を食べたい。
【シロエビの基本データ】
分類:十脚目オキエビ科シラエビ属
学名:Pasiphaea japonica Omori, 1976
地方名:ベッコウエビ、サクラエビ、ヒラタエビ
由来:体色が白いことから、その名が付いた。